過激なタイトルになってしまいましたが、ショート動画への啓発記事です。
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なぜショート動画中毒になると人生が崩壊するのか?

なぜショート動画の中毒になると人生が崩壊してしまうのでしょうか?
それは大量のショート動画を見ると、人生に重要な事に取り組む気がなくなり、何も手につかなくなる状態になってしまうからです。
これは私の経験則のみで言っているわけではなく、科学的にも証明されている事実です。
メカニズムについて詳しく説明すると、人間は快感を感じると「ドーパミン」という脳内快楽物質が放出されます。
この「ドーパミン」は、美味しいものを食べたり、楽しいことをしたりすることで分泌され、脳内に放出されると、神経が刺激されて快感や喜びの感情が湧いてきます。
「不快を避けて快を得る」ことが人間の本能として刻まれているため、あなたの脳内は、より多くのドーパミンを得ることを目的としてあなたを行動させようとします。
つまり、「得られるドーパミンの量が多い行動」をより多く、「得られるドーパミンの量が少ない行動」をより少なくするように、脳内に回路が形成されます。
この仕組みを「脳内報酬系」と呼びます。
アルコールやギャンブル依存症の方は、アルコールやギャンブルによって「脳内報酬系」が形成された結果、依存症から抜け出せなくなってしまっていると考えられています。
ドーパミンを出すことは「悪」なのか?

では、ドーパミンを出すことはあなたにとって害を及ぼす行動なのでしょうか?
決してそういうわけではありません。
お腹が空いたらご飯を食べないと死んでしまいますし、女の人がいたら求愛しないと子孫を存続することができません。
また自然界では塩分や脂分、糖質が不足しがちなため、塩分や脂質が多く含まれている食べ物を食べると美味しく感じるようになっています。
このように、生存に繋がる行動=快感というように本能にプログラムされています。
なので、ドーパミンが出ること自体が悪いことではない、ということは覚えておいてください。
なぜショート動画でドーパミンを出すことがよくないのか?

先ほども解説したように、ドーパミンを出すこと自体が悪いことなのではありません。
ドーパミンが悪いわけではなく、悪いトリガーで放出されるドーパミンが良くないのです。
例えばパチンコ
当たるかどうかを楽しみにしながら、ひたすらハンドルを回すことで、「次は当たるかも」という期待をすることでドーパミンが放出されます。
しばらくパチンコを続けているうちに、「当たるかどうか待つ時間」=快感という回路が脳内で形成されてしまい、パチンコを打ちたくなるようになってしまいます。
例えばタバコやアルコール
タバコやアルコールを使用することで気持ちよくなれますよね。
この気持ちよさでドーパミンが放出されます。
これもしばらく続けていると、「タバコを吸う」=快感だったり、「ビールを飲む」=快感という回路が形成されるため、タバコを吸ったりお酒を飲むように脳があなたの行動を変化させてしまいます。
ショート動画もこれらの例と同じです。
ショート動画は「次はどんな動画を見ることができるんだろう」という欲求に基づいて設計されています。
何が当たるかわからないガチャを回すことが楽しいと感じるように、どんな動画が出てくるかわからないガチャを回すことも楽しく感じるようになっています。(理由は後述)
ショート動画をしばらくみているうちに、「ショート動画を見ている時にドーパミンがたくさん放出されるから、もっとショート動画を見るようにしよう」と脳があなたに命令を下します。
その結果、あなたは本当に重要なことをせずに2時間も3時間もショート動画やSNSをスクロールし、どんどん時間を浪費していってしまうのです。
ちょっと専門的な話:なぜ何が当たるかわからないガチャを回すのは楽しいのか?
ここからは少し専門的な話になります。
文章を読むのが苦手な方はここで読むのを辞めてしまっても問題ありません。
なぜ、何が当たるかわからないガチャを回すことは楽しいのでしょうか?
それは、ドーパミン神経系が報酬予測でも働くからです。
具体的に言えば、報酬を獲得できる確率が50%~75%である時に最もドーパミンの放出量が多くなるそうです。
「50%の確率で大当たりが来る」、「50%の確率で面白い動画が来る」と思える形式の媒体が、最も楽しく感じやすいということですね。
実際にパチンコ台の設定では、リーチから当たりになる確率が50%~75%に設定されているそうです。
(パチンコをやらないので、間違っていたらごめんなさい)
参考:人気のパチンコ台が駆使する脳科学の教え
では、どうすればショート動画中毒から抜け出せるのか?

ショート動画は私たちの脳にとって麻薬のような影響を及ぼします。
ですが安心してください。
あなたの脳はショート動画中毒から抜け出す力を持っているんです。
ここでは、脳の仕組みを利用して、健全なドーパミン回路を取り戻すための対策を3つ紹介します。
対策1:物理的にスマホから距離をおき、「ドーパミンデトックス」を行う
最もおすすめなのは、ショート動画中毒の元となるスマホを物理的に遠ざけることです。
- スマホの通知をオフにする:ラインの通知やYotubeの新着動画の通知が来ると、スマホを触ってしまいます。集中力を保つためにスマホの通知をOFFにしましょう。
- スクリーンタイムを設定する:「Youtubeは1日1時間まで」と決めたら、スマホの設定で自動的に使えなくなるようにしましょう。
- 寝室にスマホを持ち込まない:「寝る前に少しだけ動画をみよう」という習慣が命取りです。
寝室ではスマホではなく、本を読むようにしましょう。
対策2:「質の高いドーパミン」で脳をリセットする
ショート動画で得られるドーパミンは、なんの努力も必要としない「安価なドーパミン」です。
これに対し、努力や達成感によって得られる「質の高いドーパミン」で脳を満たしてあげましょう。
- 運動や筋トレをする:筋トレやランニングをした後は、爽やかな達成感で満たされるはずです。
これは質の高いドーパミンの代表例です。 - 新しいスキルを学ぶ:プログラミングや英会話、楽器など、今までやってこなかったことに挑戦してみましょう。
- 目標を達成する:毎日小さな目標を立てて、それを達成しましょう。「今日は部屋を掃除する」といった小さな目標で構いません。
対策3:何もない時間を作る
現代では、常に脳に刺激を与えている状態が続くことが多いです。
そのような状態が続くと、脳は退屈に耐えられなくなります。
しかし退屈している状態こそが、脳を休めたり、何かを想像したりするのに必要な時間です。
- スマホを置いて5分間窓の外を見る
- 電車の中で、ネット記事や動画ではなく、人間観察をしてみる
- 寝る前に5分瞑想をしてみる
まとめ:ドーパミンをうまく使い、人生の主導権を取り戻そう
ショート動画であなたの人生をめちゃくちゃにするのはもう辞めにしませんか?
ショート動画は、あなたの脳の仕組みを巧みにハックし、あなたを「安価なドーパミン」の中毒にするように設計されています。
その結果、私たちは本当に大切なことに集中することができず、貴重な時間を浪費してしまいます。
しかし、脳の仕組みを理解すれば、対策を立てることも可能です。
スマホと物理的な距離をおき、運動や勉強といった「質の高いドーパミン」で脳をリセットすることで、あなたはドーパミンに支配される生活ではなく、ドーパミンを支配して、自らの成長のために活用できるようになります。
この記事を読み終えたら、まずは5分間デジタルデトックスをしてみることから始めてみませんか?
その小さな一歩が、あなたの人生を取り戻す大きな一歩になるはずです。