【都市伝説?】ドメイン歴はSEOに関係があるのか

ドメイン歴サムネ

こんにちは!侍マーケティングラボの所長です。

Googleの検索エンジンはさまざまな情報を読み込んで検索順位を決定しています。
ですのであれもこれも意味があるんじゃないかと言うことで、SEO界隈には都市伝説的なノウハウも数多く出回っています。

昔流行ったポケモンの裏技とか、今流行っているポケポケ(ポケモンカードアプリ)の裏技とかと同じような感じですね。

今回はドメイン歴とSEOの関係という都市伝説について解説していきます!
ぜひ最後まで楽しんでみていってください!

ドメイン歴とは?

note

ドメイン歴について知らない方向けに簡単に説明します。
ドメイン歴とは、「ドメインがどの程度古いか?」を指します。「ドメインの年齢」とも言ったりします。

ドメイン歴が古いドメインを使用しているブログの方が歴史が深く、より重要な情報が書いてあったり信頼性が高い可能性があるため検索結果の上位に来やすい。
といった理論がSEO界隈にはあります。

なのでこの理論が正しいのであれば、長期的に運営しているブログの方がより上位表示されやすくなることになります。

ドメイン歴と検索順位には関連性があるのか?

実際にドメイン歴が長いブログの方が上位表示されやすくなるのでしょうか?
気になったので簡単に検証してみました。

下のグラフは、「ブログ 月5万」というキーワードで検索した場合のランキング順位とドメイン取得日を表したものです。
ツールはドメイン年齢検索ツールを使用しました。

順位対ドメイン歴のグラフ
順位対ドメイン歴のグラフ

X軸が検索順位を、Y軸がドメイン歴を表しています。
順位が高い順に右から並んでいき、ドメイン歴が長いサイトほどグラフの上の地点に表示されています。

ここでグラフの形を良く見てください。
ドメイン歴が長いほど順位が上に来るのであれば、下のグラフのように負の比例関係を表すグラフになるはずです。

順位対ドメイン歴のグラフ(理論値)
順位対ドメイン歴のグラフ(理論値)

この結果からはドメイン歴が長い=ランキング順位が高いという理論が成り立たないことがわかります
実際に元のグラフの相関係数を計算してみると-0.2となり、相関関係はほとんどないと結果が出ました。

ここでもう一度先ほどのグラフを見てみましょう。

順位対ドメイン歴のグラフ
順位対ドメイン歴のグラフ

グラフの形をみてみると、確かに順位とドメイン歴が比例している部分もあります。
具体的に言えば順位2位から5位あたりは負の比例関係が発生しています
2位から5位に関して言えば相関係数は-0.95となっており、強烈な相関関係があることがわかります。

ドメイン歴が直接ランキングに関係するわけではありませんが、全く無視していい要素でもないのかもしれません。

中古ドメインを買うべきか?

疑問

ある程度はドメイン歴と表示順位に関連性があることがわかったので、「ブログを始める時には中古ドメインを買った方がいいの?」と思った方もいるかもしれません。

中古ドメインを買えば過去運営していた実績やドメイン歴を引き継ぐことができるので、検索結果に良い影響を及ぼせるかもしれませんよね。

結論からいうと中古ドメインを買う必要はありません。
SEOのためにわざわざ買うよりはあなたが運営していく上でのブランドイメージや、継続して運営したいと思えるドメインを新規で契約した方が良いからです。

そもそも中古ドメインはメリットだけでなく、過去運営していたサイトの内容と相違があったりする場合などは検索順位のペナルティを受けるデメリットもあるため、かなり上級者向けです。

初心者の皆さんはおとなしく新規でドメインを取得しましょう!

長くブログを運営するために重要なことについては↓の記事も併せてよんでみてください!

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2024年12月5日

ドメイン歴がランキングに影響を及ぼすと考えられる理由

ドメイン歴はなぜ検索順位に影響を及ぼすと考えられていたのでしょうか?
少し考察してみます。

(仮説1)E-E-A-Tに影響するから

はじめに考えられるのは「E-E-A-T」に影響すると考えられるからです。
「E-E-A-T」とは、Googleが提唱しているコンテンツの品質を判断する基準のようなもので、経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)が高いコンテンツがユーザーの役に立つコンテンツであるという概念です。

E-E-A-Tが直接表示順位に影響するわけではありませんが、ユーザーに役立つ有益なコンテンツとみなされれば、結果的に検索順位が向上する可能性が高まります。

ドメイン歴が長いページほど、経験や権威性が高く見られるのではないか?
と思った人が提唱した説なのかもしれません。

老舗旅館とか老舗の和菓子屋も美味しいかどうかは別として人気がありますよね。
それと同じかもしれません。

とはいえ、しっかり評価されるために重要なのは内容が充実しているかどうかです。
ブログで言えばコンテンツの質、和菓子屋なら味や見た目が重要です。

ですのでドメイン歴はあくまで目安程度に考えておきましょう。

良いコンテンツを作成するためのヒントについては↓の記事にも書いてありますので確認してみてください!

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2024年11月23日

(仮説2)生存性バイアス

ドメイン歴が長いサイトが評価されると思われている原因の2つ目として考えられるのは、生存性バイアスです。

生存性バイアスとは、失敗例を見ずに成功例だけをみて判断してしまうことを指します。

よく優秀な経営者的な人が「若いうちは貯金せずに経験に自己投資しろ!」みたいなことを言いますが、これも生存性バイアスです。

貯金せず自己投資をしてお金を稼げるようになった人は、「やっぱり自己投資した方がいいんや!」と思って発信しますし、周りも「へーそんなんだ」と思いながら聞きますよね。

その一方で、貯金せずに自己投資して失敗して貧乏になった人は「自己投資したら失敗しました」とは発信しませんよね。
なので失敗した人の事例は表に出にくいんです。

これが生存性バイアスの例です。

サイトに関してもこの例が当てはまります。
結果がでなくて更新が止まってしまったブログは誰かの目に触れることがなくなるため、誰にも認知されません。

逆に長期間運営を続けていて検索結果の上位に表示されているようなブログは、いろんな人の目に触れるため、広く認知されることになります。

その結果表示順位の上位にはドメイン歴が長いブログやサイトが多く表示されることになり、「ドメイン歴が長いとSEOに有利」という説が生まれたのではないかと考えられます。

最後に

ドメイン歴とSEOについては、「全く無視はできないが、あえて対策する必要もない」程度の関係性だと思ってもらえれば大丈夫だと思います。

E-E-A-Tを判断する要素の1つとして使われている可能性はありますが、逆に言えばその程度の重要性です。
わざわざ古い中古ドメインを買ってきてブログを始めるよりも、自分が使いたいドメインを使ってブログを作る方が長く続けられるはずです。

SEOはあくまでも良質なコンテンツを作成することが重要なので、そこを間違えないように気をつけましょう!

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ABOUTこの記事をかいた人

侍マーケティングラボの所長 SEOやリスティング広告等のSEM分野に精通している。 元サイバーエージェントグループでSEMマーケティングを経験 入社3カ月で社内表彰、コンサルを担当したWEBメディアではPVを約10倍に伸長。 担当したweb広告ではクライアントの在庫が無くなるほどCVを獲得し、 「これ以上は在庫が無くなるので改善しなくて結構です」と嬉しい悲鳴を頂いたことも。