ワードプレスのプラグインは入れていますか?
便利なので沢山のプラグインを入れている方も多いと思います。
ですが、実はプラグインの入れすぎには注意が必要なことは知っているでしょうか?
今回は実は見落としがちな、プラグインの入れすぎに注意するべき理由について説明していこうと思います。
・最近サイトが重いような気がする
・ブログのセキュリティーが心配・・・
この記事を書いた人
侍マーケティングラボ所長
侍マーケティングラボの所長
2024年3月にSEOやリスティング広告等のマーケティング会社を設立。
元サイバーエージェントグループでSEMマーケティングを経験
入社3カ月で社内表彰、コンサルを担当したWEBメディアではPVを約10倍に伸長。
担当したweb広告ではクライアントの在庫が無くなるほどCVを獲得し、
「これ以上は在庫が無くなるので改善しなくて結構です」と嬉しい悲鳴を頂いたことも。
なぜプラグインの入れすぎには注意が必要なのか

なぜ、プラグインの入れ過ぎには注意が必要なのでしょうか?
理由としては以下の3つが挙げられます。
- サイトが重くなる
- プラグインが競合する可能性がある
- セキュリティーの脆弱性を突かれる可能性がある
それぞれ解説していきますね!
サイトが重くなる
サイトが重くなるとは、サイトの読み込み速度が遅くなるという意味です。
ブラウザがブログを表示する時に、「レンダリング」という処理を行うのですが、サイトの読み込み速度が遅くなると、レンダリングも遅くなります。
レンダリングが遅くなることで、ユーザーに表示されるまでの時間が長くなってしまいます。
53% of visits are likely to be abandoned if pages take longer than 3 seconds to load
引用:How mobile latency impacts publisher revenue
Googleが調査をおこなったところ、ページの読み込みに3秒かかると、約53%のユーザーが離脱してしまうことがわかりました。
つまりあなたのサイトが重いことで、約半数のユーザーが離脱してしまっていることになります。
この機会損失は大きいですよね。
サイトが重くなってしまう現象はプラグイン以外にもさまざまな要因が関係していますが、プラグインによる影響はとても大きいです。
なぜプラグインを沢山入れるとサイトが重くなるの?
プラグインを沢山いれることで、サイトが重くなってしまう原因をわかりやすく説明しますね。
プラグインをインストールすることで、あなたのサイトに機能が追加されます。
機能を追加するということは、あなたのサイトを表示する時に読み込むコードの量が増えます。
wordpressはPHPというプログラミング言語で動いており、プラグインもPHPで書かれています。
書かれているPHPの量が多いことで、処理に時間がかかってしまうということです。
レンダリングはすべてのコードを読み込み終わったあとで行われるため(同期処理を行っている場合)、読み込むコードの量が多いと、それだけレンダリングが完了するまでに時間がかかってしまいます。
これが、プラグインを沢山入れるとサイトが重くなってしまう理由です。
スマホやパソコンも写真を入れすぎたり、高グラフィックなゲームをしていると動作が重くなりますよね。
それと同じと思ってもらえれば大丈夫です。
サイトが重くなるとこんな悪影響があります!
サイトが重くなると、ページからの離脱率が増えてしまうことは先ほどの項目でも説明しましたが、実はそれ以外にもさまざまなデメリットがあります。
それは「Core Web Vitalsに悪影響を及ぼす」という部分です。
Core Web Vitalsが何かというと、あなたがユーザーにとって使いやすいサイトを提供できているか?
という指標です。
この指標はGoogleが「ユーザーエクスペリエンス」の一つとして重要視している指標で、同じ質のサイトが2つあったとすれば、Core Web Vitalの値が高いサイトを優先して上位表示するとされています。
Core Web VitalsはLCP(Largest Contentful Paint)、INP(Interaction To Next Paint)、CLS(Cumulative Layout Shift)の3つの要素から構成されています。
日本語に訳すとそれぞれ以下になります。
- LCP:ページの読み込み速度
- INP:応答速度
- CLS:視覚的安定性
この3つをまとめると、「素早く表示されて、目に優しいサイトがいい」ということになります。
よってプラグインを入れすぎてサイトを重くしてしまうと、サイトの表示順位が下がってしまう可能性があるということですね!
Core Web Vitalsに関しては「Core Web Vitalsとは?現役Webマーケターが解説」でも紹介しているので、こちらもあわせて読んでみてくださいね!
プラグインが競合する可能性がある
プラグインは基本的に他のプラグインの導入を前提とはしていません。
プラグインを追加すると機能が追加されるのですが、その機能が使用するIDやパラメータなどが他のプラグインとかぶってしまい、正常に動作しなくなることがあります。
これを競合と呼びます。
プラグインが競合を起こすと、期待された動作ができないばかりか、wordpressの基本動作にも影響を及ぼす可能性があります。
プラグインを必要最低限な分だけ導入することに問題はありませんが、必要最低限以上のプラグインを導入してしまうと競合してしまう可能性が高まります。
もしあなたが不要なプラグインを入れすぎている状態なら、使っていないプラグインを今すぐ消してしまいましょう!
セキュリティーの脆弱性を突かれる可能性がある

2022年に行われた調査によると、WordPressの脆弱性のほとんどはプラグインとテーマに起因しており、2%のプラグインが99%の脆弱性を生み出しているとされています。
2% of all plugins were the source of 99% of the total vulnerabilities.
引用:The 2022 WordPress Vulnerability Annual Report
ハッキング攻撃のほとんどは、こうした脆弱性を突かれて行われており、代表的な攻撃方法として、XSSと呼ばれるものがあります。
XSSはフォームなどの入力画面から悪意のあるスクリプトを挿入し、予期せぬ動作を行わせる攻撃方法です。
この攻撃方法はPHP内にhtmlspecialcharsなどの処理を行い、<script>タグを文字列として処理することで回避できるのですが、古いバージョンのプラグインや、適切にエスケープ処理が行われていないプラグインを放置していると、その脆弱性を突かれてハッキング被害にあってしまう可能性が高まります。
ハッキング被害にあうと、重要な個人情報やユーザー情報を流出してしまうことになりかねません。
現在使っていないプラグインや、更新されていないプラグインがあれば、必ず無効化と削除を行うようにしておきましょう!
プラグインがアップデートで動かなくなった場合は、ロールバックするという手もあります。
詳しくは「プラグインが動かない!WP Rollbackで簡単ダウングレード」で紹介していますので、興味があれば合わせて読んでみてください!
最後に
プラグインは便利なので沢山入れたくなりますが、入れ過ぎることによるデメリットも無視できません。
特に古くなって更新されていないプラグインはセキュリティーに悪影響を及ぼすこともあるため、使用を控えた方が無難です。
またプラグインを導入する時に最終更新日や評価数を見て判断すること、定期的な更新を行うことも重要です。
今回解説したことに気をつけて、快適なブログライフを送ってくださいね!
お疲れ様でした!
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